【第1話】なんかズレてた子供時代|自由を作り続ける男の記録

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保育園の記憶|砂団子と滑り台

俺の記憶は、保育園から始まる。

覚えているのは「遊び」と「落ち込んだ瞬間」。

遊びは、砂団子と滑り台。

砂団子は、普通の遊びじゃなかった。  

1日で終わらせない。何日もかけて作って、寝かせて、また触って。  

どこまで硬くできるか、それだけを考えていた。

今思えば、ずっと「完成」を求めてた。

もう一つの遊びは滑り台。  

コンクリートみたいで全然滑らない、人気のないやつ。

でも俺は違った。

手のひらサイズのプラスチックのおもちゃを2つ並べて、その上に座る。  

摩擦が減って、一気にスピードが出る。

めちゃくちゃ楽しかった。

――気づけば、いつも1人だった。

初めての「落ち込んだ記憶」

もう一つ覚えているのは、落ち込んだ記憶。

好きだった子が泣いていた。  

理由は覚えてない。

ただ、そのあと俺も同じように机にうずくまっていた。

たぶん、泣いてた。

1人になると決めた理由

小学校3年までは普通だった。

でも4年から、全部変わった。

いじめ。

気づいたら、誰も話しかけてこない。  

目も合わない。

最後の1人の友達も、巻き込まれそうになった。

だから俺は言った。

「もう俺と遊ばない方がいい」

完全に1人になった。

「絶対に休まない」と決めた理由

そのとき決めたことがある。

「絶対に学校は休まない」

休んだら負けだと思ったから。

どんなに辛くても行き続けた。

学校と家、どちらも安心できなかった

体はガリガリ、背も小さい。  

体育をやればケガばかり。

嫌がらせもあった。

物がなくなる。  

ゴミが飛んでくる。

でも一番きつかったのは、人として扱われてない空気だった。

家も、安心できる場所じゃなかった。

怒鳴り声、ケンカ、緊張。

唯一の逃げ場だった場所

ただ一つの逃げ場があった。

おばあちゃんの部屋。

そこだけは、安全だった。

本当に辛いときは、一緒に寝てもらってた。

今でも思う。

あの人がいなかったら、俺はいない。

やられ続けた小学校時代の終わり

小学校は、ずっとやられっぱなしだった。

変わろうと決めた中学

中学に入る頃、俺は変わり始める。

「もうやられたくない」

そう思った。

体を鍛えること。  

強くなること。

全部、そこから始まった。

過去との衝突

でも現実は甘くなかった。

過去を知ってるやつがいた。

また始まると思った瞬間、体が勝手に動いた。

気づいたら、殴ってた。

1人を選んだ中学生活

中学は荒れていた。

でも不思議と、いじめられてはいなかった。

ただ――

俺はずっと、1人だった。

人といると疲れる。  

理由もなくイライラする。

うまく関われない。

崩れていく生活

気づけば、生活も崩れていった。

学校に行かない。  

家にも帰らない。

どうでもよくなっていた。

卒業式と「自由」

卒業式の日。

やっと終わったと思った。

「これで自由だ」

でも、その時の俺には何もなかった。

夢も、金も、居場所も。

ただ――生きてるだけだった。

16歳、そして出会いへ

そして16歳。

腐りきっていた俺の前に、1人の女性が現れる。

「大丈夫?」

その一言で、何かが変わった。

この人を幸せにしたい。

そう思った。

ここから、俺の人生はもう一度動き出す。

そして出会ったのが――型枠大工だった。

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