一人親方として働くメリット・デメリット【型枠歴20年の本音】

型枠関係

「自分の裁量で働きたい」「収入を増やしたい」——そんな想いから、“一人親方”として独立を考える職人さんも多いのではないでしょうか?

今回は、型枠歴20年の僕が実際に経験してきた「一人親方として働くメリット・デメリット」を本音でお伝えします。

一人親方とは?

一人親方とは、個人で建設現場などの仕事を請け負って働く職人のことです。会社に属さず、自分で元請けや職人仲間とやり取りして仕事をしていきます。

「フリーランスの職人」と言ったほうがイメージしやすいかもしれませんね。

一人親方として働く【メリット】

1. 収入アップの可能性がある

一番の魅力はこれ。会社勤めと違い、中間マージンがないため、単価の良い現場を直接請けることで収入を増やすことができます。

実力と信用があれば、年収1000万円超えも現実的です。

2. 働き方の自由度が高い

現場や日数、休みなど、スケジュールを自分で決められるのが強みです。

「週4日だけ働く」「休みは長めに取る」など、ライフスタイルに合わせた働き方も可能になります。

3. 現場の選択ができる

嫌な現場、危険な現場、遠い現場などを断ることができる自由があります。

自分が「やりたい」と思える仕事を選ぶことができるのは、一人親方ならではです。

4. 実力が正当に評価される

頑張った分がそのまま報酬に反映されるのも大きなメリット。

会社員のように「給料が上がらない」なんてことがないぶん、モチベーションも保ちやすいです。

一人親方として働く【デメリット】

1. 安定収入がない

仕事がないと収入ゼロ。これが一番のリスクです。

体調を崩して働けない日が続けば、即収入ストップ。ケガや病気への備えが必須になります。

2. 社会保障が手薄

厚生年金や労災保険が使えません。代わりに労災特別加入などに自分で加入する必要があります。

将来の年金額も少なくなるため、老後の備えも自己責任になります。

3. 事務作業や税金の管理が大変

請求書の発行、確定申告、保険の手続きなど、すべて自分でやらなければなりません。

経理が苦手だとここが地味にキツイ…。税理士に頼む人もいますが、その分費用もかかります。

4. 人間関係に左右されやすい

元請けとの関係が悪くなると、急に仕事が来なくなることも。

どれだけ腕が良くても、信頼やつながりがないと安定して仕事をもらえないのが現実です。

僕の体験談:一人親方になって気づいたこと

僕自身も「自由になりたい」「自分のやり方で稼ぎたい」と思って、一人親方を目指しました。

でも現場で倒れたことがきっかけで、「自由にはリスクがある」と痛感しました。

収入が良い時期もありましたが、体が動かなくなったとき、

「現場で働けない=収入ゼロ」という現実に直面して、自分には合わないと感じました。

まとめ:一人親方は「自分をマネジメントする働き方」

一人親方は、自由で魅力のある働き方ですが、そのぶんすべて自己責任です。

お金、健康、人間関係——すべてを自分で管理できる力が求められます。

もしこれから一人親方を目指すなら、ぜひ以下のポイントを意識してください。

• 収入が安定しなくても生活できる準備があるか?

• ケガや病気のときの備えができているか?

• 自分を売り込む営業力があるか?

「腕に自信がある」「自由に働きたい」という人には、最高の働き方になる可能性があります。

でも、「安心して働きたい」という人には、会社に所属する方が合っているかもしれません。

最後に

ブログを読んでくださってありがとうございます。

この経験が、あなたの選択のヒントになればうれしいです。

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