型枠工事の流れをわかりやすく紹介|初心者でも理解できるように解説!

型枠関係

「型枠工事ってどんなことをするの?」

建設現場では欠かせない型枠工事。

しかし、専門的で分かりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、型枠工事の基本的な流れを、実際の現場経験をもとにわかりやすく紹介します。

 

型枠工事とは?

• 型枠の役割(コンクリートの形を作る)

決まった形のないドロドロのコンクリート(生コンクリート)を図面通りの形に固まるまで、とどめておくこと

• 建築工事の中での位置づけ

鉄筋コンクリート構造物をつくる際に、コンクリートを流し込むためのをつくる工事のことです。建物の骨組みとなる構造体(柱、梁、壁、スラブなど)を形成する重要な工程であり、建築工事の中でも基礎的かつ非常に重要な役割を担っています。

• 型枠工事の仕事内容
  1. 加工場で型枠を作る
  2. 現場に搬入
  3. 取付
  4. コンクリ打設(相番)
  5. 型枠解体排出(解体屋さん)

型枠工事の基本的な流れ

1. 図面の確認・拾い出し

建築図面を見て、施工内容を把握・確認

・図面を見て型枠加工図作成・材料の拾い出し

2. 墨出し作業・シキサン

建物の柱・壁などの位置を図面を見ながら床に印を出して、墨ツボを使って線をつけます

・デコボコしているコンクリートの床に桟木や薄ベニアを使って高さを調節します

3. 型枠材の加工

・図面から型枠加工図を作る

加工図を見て、合板や桟木をカットし、必要な形にする

・型枠につける打ち込みものや目地棒の位置出し、セパの穴あけなど、できるかぎり加工場で済ませる

4. 型枠の建て込み(組立)

・現場に加工した型枠材を搬入します

加工した材料を使って現場で組み立て

・片側に型枠を建て込みしたら、セパを付けて、型枠を返します(鉄筋を型枠で挟み込む感じです

5. 締固め・補強

コンクリートを流しても崩れないようにサポート

・建て込みした型枠のままコンクリートを流し込んでしまうと崩壊してしまうので、単管パイプなどで締め付けをおこないます

・壁が垂直になっていなかったりするので、まっすぐ立ちを直して、通りを通します

6. コンクリート打設・相番

型枠の中にコンクリートを流し込む(コンクリート業者)型枠大工は相番をします

・コンクリの入れ方で型枠が崩壊したり変形したりするので、すぐに対応できるように型枠大工さんは相番をします

7. 養生・脱型

コンクリートが固まったら型枠を外す

型枠材の解体・排出は型枠解体業者がおこないます(規模が小さければ型枠大工さんもやるときあります)

現場で気をつけるポイント

安全対策:現場では絶対に怪我をしないことが第一なので、さまざまな安全対策をおこなって怪我をしないようにする

レベル・精度の重要性:建物の強度に直結するので正確に型枠を組むことが重要

チームワークと段取り:建物は型枠大工だけでは作れません。他職との連携で成り立っているので、打ち合わせや日々のコミニケーションを大切にし現場作業が円滑に進むようにする

 

まとめ

型枠工事は、建物の骨格を形作る大切な仕事です。

正確で丁寧な作業が求められる分、やりがいも大きい仕事です。

この記事が、型枠工事に興味を持っている方や、これから職人を目指す方の参考になれば嬉しいです。

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