型枠大工さんの墨出しとは『子墨出し』と言って型枠を建てる場所の墨を出すということです。
なので、基準となる親墨は出しません。
墨出しは基本的に2人でやる作業です。
今日は相棒がいない
でも、今日は墨出し、、、
あーーーーーーーーーーーー
こんなときに役に立つ1人墨出しのやり方をご紹介します
1人墨出し【足押さえ打ち】
みんなよくやっていると思いますが、カルコを足で踏んで墨打ちをする方法です
【やり方】
先に墨出しするポイントをつける。
次に墨ツボの糸を合わせる
カルコ側を足で押さえてそのまま打つ
【デメリット】
・このやり方は短い距離しかできない
・垂直の壁、側面に墨出しができない
・かっこ悪い
1人墨出し【薬指押さえ打ち】
【やり方】
最初はなかなか難しいです。
出来るようになるとかっこいいので、隠れて練習をしてみて下さい。☺︎
墨ツボ側はそのまま押さえて、カルコ側は小指でカルコを押さえる。
そこから薬指の爪に引っ掛けて糸を押さえる。
その状態から、親指と人差し指で糸をつまんで、弾く。
側面にも墨を打てるので覚えておくと超便利です。
【デメリット】
・両腕の届く範囲しか打てないこと
・慣れないと墨が曲がる
1人墨出し【コンクリ釘押さえ打ち】
【やり方】
持ち手の真ん中に穴が空いているカルコを用意する。
その穴にコンクリ釘を通して押さえたいポイントで軽くハンマーで叩く。
そのまま墨を打つ。
長い距離でも1人で墨が打てる。
【デメリット】
・コンクリ釘が刺さらないカチカチコンクリートの場合はかなりつらい
・毎回コンクリ釘を打つのが大変
1人墨出し【先打ち墨出し】
墨を出す前に、ポイントを出して角に桟木やベニヤを先にコンクリ釘でとめてしまってから、カルコをベニヤや桟木に刺して墨を打つ。
コンクリが硬くても、やりやすいです。
【デメリット】
・子墨の角を出して桟木を打つのは手間がかかる。
1人墨出し【雨の日の墨出し】
雨の日はどうするのか?
基本的に雨で濡れているので墨は出しません。
なので壁の位置のポイントだけ出して、そのまま桟木やベニヤをコンクリ釘で固定します。
墨を打たないで、桟木を固定するため、桟木が曲がっていたら壁の位置がずれてしまいます。
なので、ポイントは細かく出します。
900mmピッチぐらいで大丈夫です。
1人墨出し【最終奥義】
全ての子墨のポイントを先に出してから、現場監督さんに
「ちょっとお手伝いお願いします☺︎」
意外にやってくれるので試しにやってみて下さい(笑)
以上になります。
型枠の作業は意外に1人でやらなければならない状況がよくあるので、覚えておくと、安心です♪
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