今までの説明だけではわからない
現場でファ〜?何これってなる記号の解説をします
開口記号の読み方
ダキが入る開口


「ダキとは?」
開口部に段差をつけること
出っ張り部分のこと
上の図でサッシアンカーと書いてある部分が「ダキ」です
段差を付けることによって水が入ってきづらくなる。型枠の開口枠にはアンコ材(分厚い板など)を付けてダキの段差を作ります
・ダキは左右と上部につきます
・雨があたる外部面の開口に多いい形です
外部側に「ダキ」がつきます(雨が当たる面)
・下端には勾配がつきます。外側が、低くなる
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開口+腰壁がある場合
・窓の下に腰壁がある場合は「開口高さ」に注意
・開口記号では床から開口下端までの寸法が指示されている。開口下端に勾配が付く場合は、記号の数字から勾配分マイナスしてください
・型枠では「腰壁高さ=開口の下端レベル」と覚えると分かりやすい
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梁記号の読み方
梁記号は基本、柱から柱までの梁の形状を示しています
梁記号の「/」の意味

・上⤴︎の画像は梁下の高さが途中から変わる梁記号です。そんなときに/で区切ります
600/600(+300)
梁下の高さが600の場所と、それより300低い場所があることを示しています
画像をよくみると斜線が入って、矢印→下フカシって書いてあります。
※構造体の梁の高さ(梁成)600と書いてあります。600の右側に(+300)と書いている場合の意味は下にフカスという意味。
これが(+300)600と書いてあった場合は上にフカスという意味です。
左は上フカシor右は下フカシ
と、覚えてください。テストに出ますwww

・上⤴︎の画像は梁幅が途中で変わることを示す梁記号です。幅が変わるときに/で区切ります。
(+15)700(+15)=730の梁幅の場所と(+15)700=715の梁幅の場所があるってことです。
※構造体の梁幅は700
700の右側に(+15)と書いてあったら同じく右側が15フカスという意味です。左に書いてあったら左にフカシます。
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スラブ記号の読み方
スラブの勾配の意味


上⤴︎画像のスラブ記号S33で解説します
・記号の上部-1170〜-1200(-1200)
スラブのレベルを表しています。(スラブ上面の高さ)
基準レベルから1170下がった場所が高い位置を示していて、1200下がった場所が低い位置を示しています。
30の水勾配になります
※水勾配(雨水や床にまいた水が自然に流れるように、水平面に対してわずかに傾斜をつけた勾配)
・スラブ記号S33下部(30〜0+)330
330はスラブの厚さを示しています
330の左に(30〜0+)が書いてあるということは、スラブの上面をフカスという意味
スラブ厚360から330ということ
スラブ下部は勾配がつかない、平らです
・上げ裏(スラブ下の天井側)
通常は上げ裏は水平で、上面だけ勾配をつける
ただし構造上必要なら上げ裏ごと勾配をつける場合もある。図面の指示を確認するのが必須。
上げ裏ごと勾配を付けるときのスラブ記号は、スラブ記号上部に勾配を示す〇〇〜〇〇が書いてあって、スラブ記号下部にはスラブの厚みだけが書いてある。(フカシなどが書いていない)
スラブ記号S33だとしたら上部-1170〜-1200下部330と書いてあったら上げ裏も勾配を付ける
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レベル記号(GL・FL・SL)
・**GL(Ground Level)**=地盤面
建物の基礎工事、地面より下の工事のときの図面によく書いてあります
地下工事は一般の地上工事と違うので、特別編で基礎の図面や型枠のことをまとめる予定です♪
・**FL(Floor Level)**=仕上げ床レベル
仕上げ工事の図面によく書いてあります。躯体工事の図面にも書いてある現場もあります
・**SL(Structural Level)**=構造体の天端(スラブレベル)
躯体工事の図面に多いです
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下り壁の読み方

上⤴︎画像では灰色に塗ってあるのは柱だけです。と、いうことは床から生えている躯体は柱だけ、他は「途中から」ということ
シャッター受け用下り壁t=180(180mmの厚さ)
下端ZB1+3100
床の基準から3100が下り壁の下端(したば)

シャッター受け用以外にも様々な下り壁があります。バルコニーや部屋内、スラブから下にはえるものや梁から下にはえるものなど
躯体図を見てもぱっと見わからないのがほとんど…
斜線や怪しい小さな説明事項、断面を見て初めて気が付きます。
見落としガチなので気をつけてください☺︎
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まとめ
図面の記号は、ただのマークに見えて実は「仕上げ・納まり・施工方法」のヒント。
若手監督や大工さんは、まず「これは仕上げ基準?構造体基準?」を意識して読むと理解が早くなります。
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